「どした?心音」



「うん、あのね…昨日は我侭言っちゃってごめん。それから…ありがとう。優空くんのおかげでね、昨日の夜は自分でも驚くくらいぐっすり眠れたんだ…」



言えなかったお礼を言うなら今しかないと思った。


それに…………



「そっか…よかったな」



──────優空くんには話しておこうと思ったんだ。



「…それとね、たくさん泣いたからかな?すごくスッキリした…。まだ解決したわけじゃないけど…あたし、決めたよ」



「……何を?」



─────────あたしの、覚悟を。



「あたし…────────、一輝(イツキ)くんに会ってこようと思う」