「あ、すいません。部屋着なので着替えてから向かいます」



「分かった。じゃ、先戻ってる」



優空くんが帰っていくのを見たあたしは、急いで服を着替え優空くんの部屋に向かった。














──────トントン



「入って」



扉をノックするとすぐに優空くんの声が聞こえ、あたしは足を踏み入れた。


中に入ると



「おはよう。心音ちゃん」



「おはよ」



「よく眠れたか?」



「おせぇよ!ノロマ」



「……はよ」



優空くん以外の皆も揃っていた。



「おはようございます。……えっと、何かあったんですか?」



「…うん、まー。心音に話があって」



優空くんを始め、皆のいつにもまして真面目な表情にただ事じゃないと思ったあたしは優空くんと西宮先輩の間に腰を下ろした。



「とりあえず…昨日は楽しかった、ありがと。それと……急に告白なんかしてごめん。でも、本気だから。嘘じゃねーから」



昨日は色々あったけど…


優空くんとのデートが楽しかったこと


告白されたこと


………ちゃんと覚えてる。


優空くんが本気だってこともちゃんと伝わってる。



「はい……」