頑なに大丈夫と言い張る心音にどうするべきか考えていると突然。



「…でも、すみませ……っ。今だけ、傍にいてもらってもいいですか…っ」



心音の小さな手が弱々しく、だけどしっかりと俺の腕を掴んだ。


その事が、頼ってくれたんだってひどく嬉しくて。



「当たり前。……我慢せずに泣きたいだけ泣けよ」



そう言って俺は、座ったまま心音を腕の中に閉じ込めた。


俺の言葉に何かが吹っ切れたのか、心音は声を上げて泣き始め………









─────1時間後には、疲れ果てたのかそのまま眠りについた。


……ったく、可愛すぎんだろ。


俺が男だって分かってんの?


そう思いつつも、敷いてあった布団に心音を寝かせる。


露わになった心音の目元は、泣き腫らし真っ赤になっていた。


1人で抱え込むことねーのに…本当、バカだよ。


けど、やっぱり俺………………



「お前が好きだよ、心音」



眠る心音の頬に軽く口付け、俺は心音の部屋を出た。



















お前が今、何かに悩んでる時にごめん。







それでも俺は…いや、俺たちは。











明日お前への気持ちを全てぶつけるから─────────