彼女は本当に優しくて可愛くて、最高の女の子だった
なぜ僕は蜘蛛何かにうまれたんだろう
ニンゲンに生まれて、結ばれたかった
いくら思っても叶いなどしない、わかってる
それに、僕は夏だけの命
すっかり気温が下がってきた今、僕の寿命は尽きようとしている
大好きなんて最期の最期まで伝えられなくて
心残りなんてありすぎて困るけど
彼女を過ごせて本当に、幸せだったんだ
喘息持ちの彼女は、つらいのに僕の元へきてくれている
その頑張りがまた、嬉しかった
もしかして、僕のことを好いてくれているのかもって期待しちゃう
でもでも、僕はやっぱりもうダメみたい
僕の本当の姿を見たら、君はないちゃう?
嫌われるのが、怖い
どうかどうか、僕の死骸をみつけないでほしい
幸せな時間にサヨナラを告げて
僕は目を閉じた