「先生…」

土下座で謝罪をする先生の姿に、言葉が出ない。



「教師でありながら、生徒に手を出したということか?」

「はい」

お父さんの問いに、先生は顔だけを上げ短く返事をした。


「それが悪いことだと自覚してか?」

「はい。教師として犯してはならない罪です」


…違う。


「罪だとわかっていながら、何で付き合った?生徒を正しい道に導く、それがあなたの仕事だろ?」



私たちの恋はー…


「仰る通りです。しかし、僕はー…」

「罪なんかじゃない…」




罪なんかじゃない!