そんなの初めて聞いたー…

「さすが、妹尾さん」

「頭良いー、泰葉。先に手を打ったんだね」

「先に手を打ったというか、それも事実だから」

妹尾の言う通り、妹尾は自分で教師になると決めて教師になった。

けど、高校生だった妹尾と付き合っていたのも事実。


学校はまだしも、妹尾の両親にも隠すのはー…



「…先生?」

「!」

「どうしました?」

「え……あぁ。…なんでもないよ」


心配そうに見つめてくる妹尾の頭を、撫でた。


妹尾は何か言いたそうな顔をしたが、笑ってごまかした。


「…」



妹尾の両親には、ちゃんと言わないとなー…