「うるさいな、安川。黙れよ」

そう言って、安川の口を塞いだのは立川。

「んん~」

安川は抵抗するが、立川の力には敵わない。


助かった…


「で、高橋先生。妹尾さんは?」

「あ…あぁ。生徒の付き添いで病院。その帰りにこっち来るって言ってた」

立川は頷くと、安川に視線を送った。


「…だとよ、安川」

そう言うと、安川の口を塞いでいた手を離した。


「はぁ…はぁ…ちょっと!立川!!」


解放された安川が、立川に文句を言おうとした時ー…





「すいません!遅くなりました」


待ちに待った人の声がー…