"結婚しましょうか"
妹尾が言ってくれた言葉。
今だに、夢なんじゃないかと思う。
妹尾が教師になってすぐにプロポーズしてしまったが、保留になっていた。
けど、まさかこんなに早く返事をもらえるとはー…
「高橋、何鼻の下伸ばしてんの?」
「!」
ハッとして周りを見渡すと、そこにいたのはー…
「高橋先生、不審者に思われますよ?ニヤニヤするのは、家でしてください」
冷めた目で俺を見ている、元教え子で医学生の立川。
「変態」
ケラケラと顔を真っ赤にして笑っている、元教え子でネイリストの安川。
「…誰が変態だ」
そうか、今日はコイツらと妹尾と飲み会。
俺と妹尾の結婚報告をしようと思って。