「!」



見上げると、先生の表情がー…



「…妹尾、ちょっと待って」


目は伏し目がちで、顔は真っ赤で口元を抑えている。

ドキン!


「どうしよう…」


ドキン。


ドキン。


先生のそんな表情に、心臓がドキドキする。



「あー…ここが、学校じゃなきゃ…押し倒してるかも」

「!?」

押し倒すってー…

かぁーっと、顔が熱くなる。


「ちょっと、妹尾来て」

「!」


グイっと腕を引っ張られ、また準備室の中へと戻る。