「なんだよ、高橋…女子高生の次は、若い女教師に手を出すのか?」
「俺がいつ手を出したんだよ?……あと、そろそろ俺が本気で怒る前に教室に戻った方がいいぞ」
睨むように言うと、生徒たちはパタパタと出て行った。
「ったく、アイツらは好き放題言いやがって」
「……」
生徒たちが出て行った準備室は、急に静かになった。
えっと……
言葉を探す。
「た…高橋先生はどうしたんですか?準備室に来るなんて珍しいですね。何かあった…」
「妹尾、こういう言い方をするのはいけないと思うけど」
「え?」
真面目な顔をした高橋先生と向かい合った。
「アイツらは野獣だからな」
……野獣?