「高橋が好きだからって言われて、振られたんだぜ」


いや、驚くことではないかもしれない。

「…そう」


「やめろって!」

「あの高橋のオッサンに負けたんだぜ?可哀想すぎる」

「笑いすぎだろっ」

今も昔も、高橋先生は生徒たちに好かれている。

私も、尊敬しているし目標としている。


だから、別に驚くことではない。


高橋先生に好意を持つのは、当たり前のことー…



「妹尾ちゃん!」

「!!」


生徒の大きな声に、はっとした。