「西山先生!」
あ、愛菜ぁ。
お前、尻で…ちゃうちゃう
「おはようございます、近藤先生」
愛菜が尻でか教師とかあだ名つけるから
俺までいってしまいそうになる。
「これ、お手紙来てましたよ」
「手紙?」
「はい、前の生徒さんからだそうで。
下村 愛菜さんからだそうです」
「え?」
愛菜?
「じゃあこれで」
近藤先生はすぐに職員室へ戻っていった。
愛菜?ほんまに愛菜?
封を開けると
きっともう手がうまく使えない時に書いたんやろなって。
1つ1つの字が大きくて便箋4枚。
あかん
これ今見たら絶対泣くわ俺。
あ、でも俺3時間目まで授業ないし…
俺は体育館裏のベンチへ向かった