それからは1回もその番号からは連絡は来なかった。
私は小春と放課後、約束してたショッピングを楽しんでる。
美味しいアイス屋さんが近くにあって、2人で違う味を交換しながら食べるの。
私はチョコミントで、小春はストロベリーチョコチップ!
「相変わらず美味しいわ。」
ニコニコご機嫌な小春は
「ね、もう1口愛菜のちょーだいっ!」
なんて甘えた声で言う。
「じゃぁ、小春のも頂戴ね!」
2人でカップを交換して
小春のアイスを口に運ぼうとした…
ピリリリ
「愛菜、電話だよ?」
スプーンで私のポケットをツンツンと指す小春。
ポケットから携帯を取り出して画面に表示されている番号…
「…、まただ。」
それは朝と一緒の番号で。
「誰?知らない番号?」
「うん。朝もかかってきてたの」
「ふーん、一応出てみたら?
もしかしたら大変なことがあって愛菜に電話かけてきてるのかも?」
私の目を見ながら話す小春は少し説得力があった。
…でもそうだよね。
小春の言うとうりかもしれない。
「うん、分かったよ。出てみるね!」