「お前が雪だるまになってたら溶けるまで一緒におったるのに」
「溶けたらどうするの?」
「そうやなぁ…また、会えますようにって作るかな?」
「なにそれ!じゃぁ雪だるまじゃなくてもいいじゃん!」
「雪だるまやないとアカン!
溶けて分かることだってあるねんから!
よくあるやん?
別れて気づく事がある的な!」
「意味がわからないけども…
だったら私は雪だるまじゃなくて
このありのままの自分と西山に向き合いたいかな〜
そしたら溶けないよ?」
大笑いしながら先生を見て答えた。
先生は、それもそうか。と微笑んで窓の外をもう一度見る。
「それに、雪だるまだったらずっと冷たいよ〜」
頬杖をついた私は深い意味を考えずに声に出した。
西山は、それはイヤやな。なんて私の頭をポンポンと叩く。
冬だからかな?
西山の手の暖かさがすぐに染み渡る。
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