どうして私はこんなにも無力なんだろう。
自分の事を自分自身で決められない。
いつも誰かに頼らなければならなくて、すごく惨めだ。
こんな情けない思いをするくらいなら、いっそ早く大人になりたい。
「早く部屋へ行って休め」
「……わかった」
私は黙って立ち上がると、部屋へとかけ上がった。
****
翌日、放課後。
「藍ちゃん、もう帰る?帰るなら私も少し時間があるから翠狼の家に行こうかな」
「じゃあ、正面玄関で待ってて。私、図書室に寄らなきゃならないんだ」
私がそう言うと、瀬里は少し眉をあげてから笑った。
「分かった。じゃあ私、お別れ会の出欠を先生に提出しなきゃならないから職員室に寄ってから降りるね」
「うん、分かった。じゃあ後でね」
私は瀬里に手を振ると、三階の一番東にある図書室へと向かった。
自分の事を自分自身で決められない。
いつも誰かに頼らなければならなくて、すごく惨めだ。
こんな情けない思いをするくらいなら、いっそ早く大人になりたい。
「早く部屋へ行って休め」
「……わかった」
私は黙って立ち上がると、部屋へとかけ上がった。
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翌日、放課後。
「藍ちゃん、もう帰る?帰るなら私も少し時間があるから翠狼の家に行こうかな」
「じゃあ、正面玄関で待ってて。私、図書室に寄らなきゃならないんだ」
私がそう言うと、瀬里は少し眉をあげてから笑った。
「分かった。じゃあ私、お別れ会の出欠を先生に提出しなきゃならないから職員室に寄ってから降りるね」
「うん、分かった。じゃあ後でね」
私は瀬里に手を振ると、三階の一番東にある図書室へと向かった。