「あの二人が・・・・」
美久と一緒に行った喫茶店で同じ料理とBGMを聞きながら目の前にいる尾崎 千代
に全てを話す
「仲が良いとは思っていたけどそんな青春独特な展開になっていたなんて、いつから、何で、原因は、別れた元カレは、このクレープ美味しい、おかわりお願いします、返事は、」
「ストップ、1つずつ」
お得意のマシンガントークが出る前に千代を黙らせる
中間辺りは別の話になっているが
「美久は最近小山先輩と別れて中村にアタックしてるんだよ」
「リアルな昼ドラ初めて体験したよ、これからどうやってドロドロな展開に持っていく?」
千代は協力者としては有力な人材
この性格を除けば、だが
「会える回数とか減って、互いに気持ちが離れていったらしいよ。それが原因」
分からなくもない
恋多きお年頃、好きな人とは常に一緒にいたいと思う
距離が離れれば愛も共に離れていくのではないかと感じてしまう程に
「ネガティブに感じやすいから、美久は」
きっと、相手が浮気をしても怒りより哀しみが募るばかりだろう
黙って聞いていた千代は
「なに、真衣にも好きな人できたの?」
「ちゃんと話聞いてよ!」
糖分ばかり取りすぎて頭の中もお菓子でパンパンに詰まっているに違いない
「問題はそこではなく」
「あの二人・・・」
中村まさと、彼にはどうやら好きな人が出来た様
と、言うのも周りはすでに知っていた
同じクラスの清水 茜、いつもニコニコしている癒し系女子
そんな茜とまさとの仲の良さは半端ではない
「付き合ってないって事自体が不思議で仕方なかったよ」
「無自覚」
そう、茜の天然さは心得ていたつもり
無自覚だったのは中村の方だったのだろう
「で、人気者の真衣ちゃん。これからどう動かしていく?私的にはどっちに転がすのもアリだと思うけど」
「人をオモチャみたいに言わないの」
ニヤニヤしている千代の顔が腹立つ
友人の恋の相談なのに、彼女はまるでゴシップをネタにする記者の様
「夏休みが終わる前に、色々と整理しておこうかなって」
美久の気持ち然り、中村、そして茜
取り敢えず、この三人を徹底的に調べる
「あーちゃん、ね・・・・」
千代が何かぼそりと呟いたが、聞き取れなかった
無意識の独り言だろう
「明日、部活は?」
「あるよ、毎日あるから早めに言ってね」
さぼり魔なクセに律儀なヤツ
くすりと笑って駅へ向かう
千代に送ろうと言われたが、反対方向なので遠慮しておいた
「あーちゃんは人気者だねェ、可哀想に」
彼女の言葉を、貴方はどう捉える?
美久と一緒に行った喫茶店で同じ料理とBGMを聞きながら目の前にいる尾崎 千代
に全てを話す
「仲が良いとは思っていたけどそんな青春独特な展開になっていたなんて、いつから、何で、原因は、別れた元カレは、このクレープ美味しい、おかわりお願いします、返事は、」
「ストップ、1つずつ」
お得意のマシンガントークが出る前に千代を黙らせる
中間辺りは別の話になっているが
「美久は最近小山先輩と別れて中村にアタックしてるんだよ」
「リアルな昼ドラ初めて体験したよ、これからどうやってドロドロな展開に持っていく?」
千代は協力者としては有力な人材
この性格を除けば、だが
「会える回数とか減って、互いに気持ちが離れていったらしいよ。それが原因」
分からなくもない
恋多きお年頃、好きな人とは常に一緒にいたいと思う
距離が離れれば愛も共に離れていくのではないかと感じてしまう程に
「ネガティブに感じやすいから、美久は」
きっと、相手が浮気をしても怒りより哀しみが募るばかりだろう
黙って聞いていた千代は
「なに、真衣にも好きな人できたの?」
「ちゃんと話聞いてよ!」
糖分ばかり取りすぎて頭の中もお菓子でパンパンに詰まっているに違いない
「問題はそこではなく」
「あの二人・・・」
中村まさと、彼にはどうやら好きな人が出来た様
と、言うのも周りはすでに知っていた
同じクラスの清水 茜、いつもニコニコしている癒し系女子
そんな茜とまさとの仲の良さは半端ではない
「付き合ってないって事自体が不思議で仕方なかったよ」
「無自覚」
そう、茜の天然さは心得ていたつもり
無自覚だったのは中村の方だったのだろう
「で、人気者の真衣ちゃん。これからどう動かしていく?私的にはどっちに転がすのもアリだと思うけど」
「人をオモチャみたいに言わないの」
ニヤニヤしている千代の顔が腹立つ
友人の恋の相談なのに、彼女はまるでゴシップをネタにする記者の様
「夏休みが終わる前に、色々と整理しておこうかなって」
美久の気持ち然り、中村、そして茜
取り敢えず、この三人を徹底的に調べる
「あーちゃん、ね・・・・」
千代が何かぼそりと呟いたが、聞き取れなかった
無意識の独り言だろう
「明日、部活は?」
「あるよ、毎日あるから早めに言ってね」
さぼり魔なクセに律儀なヤツ
くすりと笑って駅へ向かう
千代に送ろうと言われたが、反対方向なので遠慮しておいた
「あーちゃんは人気者だねェ、可哀想に」
彼女の言葉を、貴方はどう捉える?