だから、湖坂の言いたいことが全く分からない。

「詳しく説明して。」

「あー、だりぃな。ジーク頼むよ。」

湖坂はだるそうに、一人の老人に視線を移した。

すると、老人が口を開いた。

「かしこまりました。私は木村ジークと申します。

アメリカ人と日本人のハーフです。

では、話に移らせていただきます。

今から、四十五年前、五人の盗賊団組織が日本に存在していました。

当時の新聞記事には『正義を貫く、幻の犯罪者』と書かれていました。

その盗賊団は正義を愛し、意味のある盗賊を行っていました。

しかし、ある日を境に私達盗賊団は姿を消しました。

その日のことは今でも謎に包まれているのです。

私はその盗賊団の旧メンバーです。

メンバーの私でさえなぜ解散してしまったのかを知りません。

そしてまた、

乙浪様と猍様のご祖父に当たられる炎道優輝様も私と同じく旧メンバーの一人でした。

昔の仲間とは今でも全く連絡が取れていません。

そこで、私からのお願いなのですが盗賊団を復活させていただきたいのです。

条件は一人一人が違う能力を持つことです。

いかがでしょうか、神崎様。」



???


「どういう意味?」