き、ら?待て、こいつは猍じゃないの?

炎道は口を開いた。

「俺は湖坂 乙浪だ。(こさか きら)紹介が遅れたな。」

ええっ!・・

「どういうこと?まさか、当たってたっていうの?勘が・・。」

今まで炎道だった奴が、いや、湖坂がニヤッとしながら口を開いた。

「あぁ、お見事。炎道猍は俺の双子の兄貴。昨日と一昨日学校で会ってるのは兄貴の

方。で、図書館と今日が俺って訳。」

「・・・」

開いた口が塞がらない・・・舌をペロッと出して湖坂は言った。

「ま、このこと知ったからには、覚悟しとけよ?」

全身の力が抜けた気がした。



頭が機能していない・・。