第2話初デートのはずが、(真央編)
今日は、櫂とデート!
ちょー楽しみ。でも、櫂全然来ないんだけど。なんかあったのかな?
そんな時家の電話がなった。
出たのは、執事の佐々木さん
電話をしてる佐々木さんの顔がどんどん青ざめていく。
「佐々木さん?どうかしましたか?」
「真央お嬢様、、、、、。
実は、櫂様がここに来る途中事故に遭われて今意識不明だそうです。いつ意識が戻るかもわからないそうです。」
「え、、、、、
嘘ですよね?」
一瞬混乱した。何が起きているのかわからなかった。
「本当のことです。」
「嘘って言ってください‼︎」
私はその場に泣き崩れた。
そのあと、心配したお父様とお母様が桜を呼んでくれた。
「真央、大丈夫?」
「桜。もし櫂が死んじゃったらどうしよう。私が、櫂を迎えに行ってたらこんなことにはならなかったのに。私のせいで櫂が、、、」
「真央のせいじゃないよ。」
その言葉に私は泣くことしかできなかった。
その日桜私のことを心配したのかずっとそばにいてくれた。1日、2日が過ぎた。私は、一切ものが口を通らなかった。それから1週間食べ物も食べず、水分もろくにとらない私を見てお父様とお母様が櫂の病状を、見に行った。そのあと、少しずつだがものを食べられるようになった。櫂の事故から1年が過ぎようとしたときだった。
「真央お嬢様!
櫂様がお目覚めになられたそうです。」
「本当ですか!?。」
「はい。先ほど櫂様のご両親から連絡がありました。病院に行かれますか?。」
「もちろん行きます。」
よかった。櫂の目が覚めて。櫂に会いたくて会いたくて私はすぐに病院に行った。
病室を開けて櫂の姿を見た瞬間涙が目から溢れ出した。私は櫂に飛びついて泣いた。
「あんただれ?」
その櫂の一言は衝撃的だった。
「私のことわからないの、、、、、?」
「あんたみたいな人知らない。」
また涙が溢れそうになるのを必死でこらえて「私の名前は都並真央。あなたの幼馴染。」
「俺のおさななじみ?
ごめん。思い出せない。」
その言葉を聞いて私は病室を飛び出した。
それから、櫂の顔を見るのが怖くなった。
あとで聞いた話で、事故のあったとき強く思っていたことは事故の衝撃で忘れているとのことだった。