第1話再会(櫂編)


俺の名前は、田崎櫂。親父は貿易会社の社長だ。俺は、フランスに留学しようとしてた。でも、自分の気持ちに気がついたんだ。俺は、真央が好きだ。でも、真央は俺のこと好きじゃないかもしれない。だから、日本に残って絶対真央を振り向かせてみせる!そんな決心して学校来たはいいけど、なぜか俺のまはりには、知らない女が群れている。
「名前なんていうの?」
「どこの学校行ってたのー?」
(お前らに関係ねーだろ。)
「ちょ、やめてください。」
「か、かい!?」
その、聞き慣れた声のする方に顔を向けた。
「真央!?」
「櫂なんでここにいるの?留学したんじゃなかったの?」
「えーっと、そのつもりだったんだけど出発直前に気ずいたことがあって戻ってきたんだ。」
「気ずいたことって?」
「それは内緒。」
言えるわけねー。お前のことが好きだから戻ってきたなんて、いえねー。
そんだけ話すと俺は真央に背を向けて歩き出した。だってはずいじゃん。好きな奴に目の前に立たれたら。はーとりあえず入学式会場行こ。、、、、、、、
え?男子少なくね?5人しかいないんだけど?なのになんで女子は15人もいんの?まじありえねー。真央どこに居っかなー
お、いた!相変わらず可愛い。やべ。顔がニヤける。にしてもはなしなげー。早くおわんねーかなー。ふぁー。ねみ。
はー終わったー。てか終わった瞬間にこれはなくね?真央は見失っちまったし。こいつらうるせーし。最悪だ。とりあえず教室行くべ。あ、真央と桜さんだ。なにしてんだろ?次の瞬間、真央がこっちに小走りでくるのが見えた。俺は女共を掻き分け真央の方に向かった。
「櫂。あのね、こんどお父様の誕生日パーティーがあるの、それで、えーっと、都合が悪くなければ参加しない?」
「うん!参加する!
俺も、俺の家族も、おじさんにはいつもお世話になってるし。必ず行くよそのパーティー。楽しみにしてる。」
「うん!わかった!楽しみにしててね!
じゃあねー。」
え。それだけ?
思い切って誘ってみるかー
ダメ元で(笑)
「あ、ちょい待ち。」
「なに?どうしたの?」
「こんどの週末、ちょっと付き合って欲しいところがあるんだけど。週末暇?」
「暇ではないけど、特に用もないしいいよ。」
「じゃあ週末、真央の家まで迎えに行くから待ってて。」
「うん。わかった。」
「じゃあ、週末」
「うん。」
そう言うと、真央は走って行ってしまった。
あー迷惑じゃなかったかなー
てか、俺自分で誘っといて、なにてんぱってんだよー!
ちょーなさけねー
でも週末楽しみだなー
真央は普通にいいよって言ってくれたけど、それは、俺たちが幼馴染で友達だと思ってるからなんだよなー。まー仕方ないか。でも絶対振り向かせてみせる!