「お疲れ様でした」


仕事が終わるとやはり朝の天気番組の予報通り雨が降っていて、わたしは傘をさして駅へと向かった。


駅前についてたくさん人がいる中でもわたしは彼を見つけられる。


「センリ…」


わたしにはセンリを見つけるレーダーがついてるんだと思う。


センリはどこかつまらなさそうな顔をして隣にはいつか見た可愛い女の子とは違う、これまた綺麗な女性がセンリの腕を組んでいた。


イヤだ、触らないで…。


わたしの場所を奪わないで。


「センリ!」


そう名前を叫ぶと目を見開いて振り返るセンリ。


センリに駆け寄った拍子に傘が落ちたけどもうそんなの気にしていられなくて。