おかかのおにぎりと浅利と豆腐のお味噌汁をペロリと完食したセンリとわたしは同じベッドに入りくっついて眠ると、センリが腕枕をしている方の指でわたしの黒い髪を優しく撫でる。


「サワって髪長いよね」


「うん。そうだね。ショートヘアって似合わなくて」


「そう？似合いそうだけど」


まさかセンリって髪短い方がタイプとか？


「センリってさ…髪の短い女の人の方がいいの？」


「んー、どうだろ？あんまり気にしないかも」


気にしないんだ。じゃあ長くても短くてもいいのかな？


「でもさ、サワの髪は長い方がいい」


「なんで？」


「だって俺、こういう風にサワの髪に指を絡めるのが好きだから」


そういってセンリはわたしの髪に自分の長く綺麗な指を絡め取る。


髪から伝わる感覚に全神経がおかしくなりそうだ。