美味しいお酒と料理に舌鼓を打ちながらセンリといつも通りくだらない話しで笑いあって、


途中大将が「サービスだ!」と秘蔵の日本酒を出してくれたりで賑やかな食事が進んだ。


「そういえばサワ…」


「ん?なに?」


次何を飲もうかとメニュー表を見ていたわたしは名前を呼ばれて顔を上げる。


そこには真剣な表情をしたセンリの顔…。


「さっき駅前でサワと一緒にいた男って誰?」


「あっ…見てたんだ」


「うん。サワを見つけてサワのとこに行こうとしたらそいつがいたから。で、誰?」


わたしの心の奥底まで見つめてきそうなその力強い瞳に一瞬胸がざわつく。