「すごい勢いだったな」


「賑やかでしょ?でもふたりともすごく良い人たちなの」


「うん。あったかい感じが伝わる。こういう雰囲気好きだな」


センリが気に入ってくれて良かった。


やっぱり自分が好きなものを好きな人が気に入ってくれるのって嬉しいからね。


「料理もすっごい美味しいんだよ」


「へー、オススメは?」


「ホタルイカの沖漬けとか、あと味噌田楽も美味しいよ。味噌は女将さんの手作りなんだって」



「じゃあそれにしよう。あとは…」


そしていくつか頼みビールとカシスオレンジでセンリと乾杯をする。


ビールを飲むときに動くセンリの喉仏がすごく色っぽくて、恥ずかしくてわたしは少し目線を逸らす。