「わたしは直之の気持ちに応えることはできない」


そう直之の目を見つめながらはっきりと告げる。


そして、直之の向こう側に見えたわたしを探すセンリの姿。


「もう、行くね」


直之から離れてセンリの元に駆けていく。


わたしも直之の様に振られるかもしれない。


でも何度でも愛を叫ぶよ。


大好きだった直之から裏切られて、どん底にいたわたしを救ってくれたセンリ。


ありがとう、わたしは貴方の側にいたい。


この先もずっと側に居られる権利をわたしにください。