そしてセンリとふたりで布団に包まって、抱きしめ合いながらお互いの体温を感じる。


「ねぇ、センリ。本当に何もなかったの?」


幾度となくこの家を訪れているセンリ。だけど晴れてる日に来るなんて一度もなかったから。


やっぱり気になる。


「なんで?何もないよ。言っただろ?サワに会いたくなったから来たんだよ」


「はぐらかしてない?」


「はぐらかす理由がないだろ?まぁ強いて言うなら実感したかったから、かな?」


実感したかったから?どういうことだろ?


「それってどういう意味?」


「…おやすみ」


答えを言わずにセンリは眠りについた。


また起きたらセンリの姿はないんだろうけど、センリに抱きしめられている今は幸せを感じたい。