「ええ、実家で家事手伝いの妹がいます。
どうも世間知らずでマイペースな奴ですが、それでよければ紹介します」

「助かる! 明日早速連れてきてくれ!」

「はい」

さくさくと話は進み、明日シュシュはジェミロに妹を紹介することになった。
ジェミロはベルに笑顔を向ける。

「てなわけでベル、こっちは大丈夫だから。
安心して行ってこい!
離れてたって近くだし、あたし達は家族だからな!」

「うん、おねぇ、ありがとう……。
わたし、頑張る……」

お礼を言いながらウトウトと船をこぐベルを、レイが支えた。

「ベル? ベル?
こんな甘いカクテル1杯で酔うなって。
本当に弱い……。危なっかしいな……」

そういいながらも嬉しそうにベルを抱きしめるレイ。

「がはは、顔が緩んでるぜ、レイ!」

「うっさいな~。
良いだろ、可愛いんだから!」