「えっ、彼女ですか?」

それって恋人って言うヤツですよね?

やっぱり、星崎さんはゲイじゃなかった!

「おめでとうございます!」

嬉しくなった私は祝福の言葉を言った。

「こ、声が大きいですよ…」

「えっ…ああ、すみません」

そんなに声は大きくはなかったと思うけどな…。

と思った時、祝福された側である星崎さんの顔がどこか浮かないことに気づいた。

「それで、悩みってなんですか?

その彼女さんとケンカでもしたんですか?」

浮かない顔を明るくさせるために、普段はあまり言わないジョーダンを言って盛りあがらせようとした。

「いえ、最近つきあい始めたばかりなのでケンカはまだ…」

そう言っている星崎さんの顔は浮かないままだった。