――ピピピッピピピッピピピッピピピッ
カチッ


「…………」


「桜!もう起きなさい!光と待ち合わせしてるんじゃないの?遅れても知らないわよ!」

お母さんにそう言われて私は意識がもうろうとしてる中で時計を見た。

……え?

「ヤバッ!遅刻しちゃう!!」


「さっきから目覚まし時計なってたじゃない、あんたがなかなか起きないのが悪いんでしょ!」


「早くしないと光に怒られちゃうー!」


光は小学生からの大親友で今日は光と遊ぶ約束をしていた。


「なのに私は、寝坊するなんてー!!」


「いつも寝坊してるじゃない!」


私が急いで支度している中でお母さんがそう言った。

…無視しよ!

「よし!これでバッチリ♪私ってば完璧!
…ってこんな事してる場合じゃない!
お母さん 朝ごはんとかいらないから! 」


「え、食べなくて大丈夫なの?」


「うん、光と何か食べてくるから大丈夫!」