「いや、そんなの、理不尽すぎる!!」


「私は、理不尽が好きなんですもん」


「あんたは私の全てを奪った。許さない!!」


彼女は銃を構える。


獲物を捕らえようと次々に撃ち抜く。


血を吐き出すものもいれば、


脳漿が炸裂している者もいる。


「あはははははははは」


奇妙な笑い声を発し、笑いかける。 


「ごめんね、びやちゃん。


 殺したくて殺したいんじゃないの…」


びや以外が死んだところで言う。


「まだ皆も死んでないし、


 びやちゃんも殺さない。


 ただ、脳漿が炸裂したふりをして

 
 くれればいいの。


 それと、私を悪者にしてね?」


私が頷くのと同時に沙也加は引き金を引いた。


銃声と共に血飛沫が散った。


「バカね、人の信じすぎよ。」


でも、寂しそうだった。


「え…?」