暑い暑い暑い!!!!!
私、高橋由真は自転車を漕ぎながらこの暑さで溶けて死ぬんじゃないかとか真剣に考えてた。

信号待ちをしてたら「暑すぎる…」ポツリとつぶやく声が聴こえて
ぱっと振り向くと
このクソ暑いのに真っ黒な服を着ている人が大きなカバンを抱えて太陽を睨んでた。

でも私はその瞬間
懐かしい。そんなふうに感じた。
なに、これ?
この人とあった事がある?

暑さも忘れてぼぅっとしていると
周りの景色が途端に動き出した

はっ!信号赤になっちゃう!!!
それにしてもあつーーーーい!

信号を渡るためにペダルを踏み込んで信号を渡りきる時にはその人の事なんて忘れてた。