「違うよー」




佳代は私を引っ張って小声で言う




「で、どうなの?慎二先生とは!」




「どうもないけど…」




「なーんだ。あっ、宗也にチョコあげてこよっと!」




佳代は嵐のように去って行った




しんちゃんか…




生徒からいっぱいチョコもらうのかなあ…






案の定、しんちゃんは生徒からいっぱいもらっていた




負けず劣らず卓哉も




「慎二先生カッコイイー!」




隣のクラスの子のそんな声が聞こえる