郵便屋さんは今日も今日とて無愛想だ。


笑顔一つ浮かべやしない。



この人がもうすぐ私のおとうさんになるのかと思えば、不思議だった。



───

小学校の頃の恩師と何の縁か再会した私は、娘にならないかと言われた。

ひとえに、私の家庭環境を案じてのことだ。恩師は世話焼きで、私のことを気にかけてくれていたから。

私は、何も考えずにそれを受け入れた。恩師のことは好きだし、こんなお母さんがいたら〜なんて思ったことがある。

この人は、私を幸せにしてくれるという思いがあった。