小学生の頃の彼女は、物事を達観して見ていた可愛げのない子供だった。



字が上手で硬筆や毛筆では毎年入賞するほど。勉強もできていた。彼女の答案で、100以外を書いたことがあっただろうか。



本が好きだった。それも活字ばっかりの。
小難しそうなものから恋愛ものまで。幅広く。

試しに私も読んでみた。彼女が読んでた恋愛小説。ぶっちゃけ、ハマった。号泣した。


彼女に本の感想を言うと、オススメの本を貸してくれた。面白かった。また号泣した。

時には感想を言い合った。このキャラクターが良いとか。そんなことだけれど、彼女は私に笑顔を見せるようになった。


彼女が卒業して、四年




久しぶりに彼女と再会した。