春、桜がヒラヒラと落ちる
「あ、花びら頭についてるよ」
陽桜の頭についた花びらを男子生徒のひとりが取った
「あ、ありがとうございます…」
とても小さな声で陽桜が言うと男子生徒は気付かずに言ってしまった
何気ない一瞬だったが陽桜の心には深く残った
心臓がバクバクしこんな感情初めてだった