加藤くんがそういうと小野くんがため息をつく。



「ほんとお前、いい加減にしろよ。お前のせいでどれだけ俺が苦労したと思ってんだよ。」




「あの、見捨てられるとどうなるの?」



「さぁ?今まで俺は小野先輩がなんとかしてくれたからよくわからんけど。」



能天気にアハハと笑う加藤くん。



「…でも、確かに何も事情話さずに付き合え、とかはひどいよなぁ。」



加藤くんはそう言ってから私にある書類を渡した。



「こういう事だから。」



「ちょ、加藤。なにやって!」




小野くんが止めようとするも、時既に遅し。



私の目は書類の文字を追っていた。