「ど、どうします?生徒会長怒っちゃいましたよ…?」



姫華ちゃんがアワアワと慌て出す。



「…そうだな。先輩の、勝手にしろ、はかなりまずいぞ。」



小野くんは真剣な顔持ちで私に向き直る。




「確かに。舞花センパイ、カイチョーさんの勝手にしろ、はね、総理大臣の、お前日本人じゃない、と同じ意味なんだよ」



加藤くんの例えにピンと来なくて首を傾げると姫華ちゃんが説明してくれた。





「つまりですね、生徒会長に勝手にしろって言われたってことは、総理大臣にお前日本人じゃないって言われたってことで、つまりですね。

見捨てられたってことです。」



姫華ちゃんがそういうと加藤くんは全力で頷いてきた。



「そー!それが言いたかったの俺は。ちなみに俺は今まで5回勝手にしろって言われてるよ。」