「で、ある日、屋上で木村が舞花に襲いかかるところを発見した。」
「でもあれはおまえが木村にやれって言ったんじゃないのか?北野を襲えばいじめから解放してやるって。」
「…さっきも言った通り、その時にはもう木村はいじめられてなかったんだよ。
木村は誰にも命令されたわけじゃない。いじめてきた俺と振った舞花に復讐をしたわけだ。
あいつは…俺の気持ちを知っていたから。」
そういう赤井はとても嘘をついてるようには見えなかった。
でも、演技をしてるかもしれないからな。
そう思ってると、
「嘘!!先輩、信じないで!」
背後からそう叫ぶ声が聞こえた。