だけどどこか可笑しそうに口元を緩める。



「馬鹿か。今始めたばかりだろう。」



ーーあ、この表情。



常にそうやって優しそうな笑みを浮かべていたらいいと思うんだよなぁ。



「そういや、先輩、親御さんとかはいらっしゃらないんですか?」



昨日姫華ちゃんと疑問に思ってたこと。



「は?親?まだ話してなかったか。」



先輩はそう言って手に持っていたシャープペンを地面に落とした。