「…どうしたんだ。元気ないぞ。」 「いえ…」 集中しろ、私。勉強しなきゃ… 「体調悪いのか?」 「…そういうわけじゃ、ないです」 身体は元気だ。 「そういえばみんな遅いですね」 ふと思ったことを言うと先輩はムスッとした。 「そんなアイツらに早く帰ってきてほしいのか。」 「へ?や、そういうことじゃないですけど。」 すこし機嫌悪くなった先輩に疑問を抱きつつ、教科書に目を通す。 「俺は、ずっと二人でもいいと思うがな。」