だけどその瞬間、 ーーシャッ 保健室のカーテンが開く音がした。 「おー。お盛んなこと。」 俺たちを見てニヤニヤと笑うのは擁護の先生であり、生徒会の顧問であり、北野のクラス担任の森川先生だった。 「もっ、森川先生っ!なんでここに!?」 北野は顔を真っ赤にして俺から慌てて離れる。 …あー、危なかった。 正直、森川先生が来てくれて本当によかった。もし来なかったら、俺は北野になにをしてたんだろう… 考えるだけで恐ろしい。