「私、美幸ちゃんたちと仲良くなれたと思ってたんです。」



ポツリポツリ、と話し始めた北野。



「でも…さっき、中庭で目障りって言われて……っ。それ以上はなかったんですけど、悲しくて…怖くて……」




どうやら、北野に直接被害がくるようになったらしい。



また、かすかに震えだした北野。



「…落ち着け。」



リズムよく北野の頭を撫でてやる。


大丈夫だ。俺が守るから。


流石にそんなことは口に出せなかったが、北野の肩を軽く抱いてやると北野は小動物みたいに俺に擦り寄ってきた。