*** 「ぬぅ…」 それから10分くらいたつと北野はゆっくりと瞳を開けた。 「起きたか。具合はどうだ?」 北野は俺の顔を見るなり、青ざめた。 「あれ、私なんでここに…?授業は!?」 ひとりアワアワとしだす北野。 「おまえは倒れたんだ。だから保健室に連れてきた。授業のことは小野に頼んだから大丈夫だ。」 俺がそういうと北野は安堵したように息をついた。