だから当然、もう授業は始まってるわけで。
「こいつ、前田たちと仲良くなったっぽいんです。でも…何かある気がして。
前田たちと北野の4人で教室出ていったんすけど、前田たち3人は戻ってきても北野はいつまでたっても戻ってこなくて…」
つまり、それで気になって様子を見に来た、と。
「懸命な判断だった。小野は教室に戻って北野が呼吸困難で倒れたから保健室行った、と言っておいてくれ」
北野をこんなのにしたのは、その前田たち3人なのだろうか。
それとも別の原因?
「わかりました。じゃあ、あとは先輩よろしくお願いします。」
小野はペコリと頭を下げてダッシュで教室へと向かった。