小松 陽斗side 「…寝ちゃいましたね」 俺の中で眠る北野をみて小野がポツリといった。 「…あぁ。落ち着いたんだろ。」 呼吸困難なんて起こして…どうしたんだよ。 『ぎゅっとして…』 不器用で甘え下手な北野。 そんなことを言われて、少し驚いた。 ーー不覚にも、可愛いと思ってしまったし。 「それにしても先輩。ほんとすみません。授業始まったのに来てもらって」 小野に呼ばれたのは授業始まる1分前。