助けて、苦しいの。息ができないの。
ーー怖くて仕方が無いの。
「くそっ!こんな時どうすれば…」
小野くん、必死になってくれてありがとう。私なんかのためにありがとう。
「あ、もしもし、先輩っすか?今すぐ中庭の校舎裏来てください。北野が…!」
先輩?小松先輩かな…。
「や、だ…」
呼ばないで。また、迷惑かけちゃう。
「どうした?何が嫌なんだ?」
「ふ…っ、え、く…」
「泣くなよ…ほんと、どうしちゃったんだよ…。あ、小松先輩!こっちです!」
小野くんが手を振る先に見えたのは息を切らした小松先輩。
走ってきてくれたのかな。えへへ、なんか嬉しいな。