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やけ酒タイムが開始してから一時間。
レーくんはすっかり酔いつぶれてしまったようで、首元を真っ赤にさせて床に寝転んでいる。
「レーくんお酒弱かったんだね」
「お前こそ…未成年のくせにザルかよ」
「飲んだことなかったけど、案外大したことないんだねお酒って」
「…ムカつく」
何だか初めてレーくんに勝ったような気分になって寝転ぶレーくんを見下ろしていると、不意に視線がぶつかった。
「お前、いくつになったんだっけ」
「17だよ。年齢くらい覚えといてよね」
「ふーん、結構成長したんだな」
お酒で顔を真っ赤にさせ、トロンとした目で見つめられると心臓がうるさいくらいに音を立て始める。
「なに、顔赤いけど」
「え、いや、別に何も…」
「お前も酔ってきたんじゃねえの」
「そう…かもね」
レーくんのせいだバカ。
言ってやろうと思って、やっぱりやめた。
熱くなっていく顔を誤魔化すために、私はまたぐいっと缶ビールを煽った。
すると、レーくんが突然私の膝の上に頭を預けてきた。
ズッシリとした重みと、レーくんの熱い体温が伝わってくる。