「な、何なの?こういうこと、レーくんしないでしょ」
「かもな。でも今酔ってるし」
「酔ってるから、たまたま?」
「そう、たまたま」
そんなこと言ってる時点でたまたまなんかじゃないんだろうけれど。
今は何だかそれ以上問い詰める気にはなれなかった。
私もやっぱり、酔ってきてるのかもしれない。
預けられたレーくんの頭を撫でると、ふわふわの茶髪が少しくすぐったい。
「みか」
「ん?」
「お前の髪、俺の顔にあたってくすぐったい」
「ご、ごめん」
慌てて腕につけていたシュシュで髪を一纏めにする。
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