翌日
南さんと共に
ビデオメーカーと
出版社に顔見せに向かった

にこにこしていれば良いから
と言われ
メーカーの社長やプロデューサーには笑顔で接した

逢う全ての人が
わたしをお姫様のように扱ってくれた

なんか
みんな可愛いと褒めてくれる
まるでアイドルのように
とてもふわふわと気持ち良い気分だった

あれよあれよという間に
一週間後
写真集の撮影に
サイパンへ行くことが決定した

アイドルへの活動が
始まったのだと勘違いしていた

わたしは……

確実に
AV女優への
スタートラインに立っていた───