曜日感覚が
マヒしだした頃

チャイムが鳴った

その音で
目が覚める

あたしは
汚い台所で
クリームパンを
頬張ったまま
床で眠っていた

ゆっくり
身体を起こす

テレビは
点けっ放し
菓子袋に
無数の空っぽペットボトル

衣服と
雑誌や漫画本が
そこらじゅうに散らばって
足の踏み場もないとは
まさに
このことだね

鳴りやまない
チャイムを無視して
あたしは
もう一度
冷たい床に頬をつけ
眠りについた